3月8日は国際女性デー。
こんな記事を見つけました。
「生理ってそんなにハードル高い?」 (THE ANSWER Yahoo! ニュース)
ヘルスコーチの勉強をすると、「生理痛やPMS等はある程度食事や生活習慣で軽減ができる」ということを学びます。
勿論、生物学的個性で様々なことを考えることになりますし、ヘルスコーチは医者ではないので、診断や薬等の処方もできません。しかし、正しい知識を持つことの大切さや体からの信号と誠実に向き合うことの大切さを積極的に啓蒙できます。
女性アマチュアアスリートでヘルスコーチとしてこの記事を読んで
「最高のパフォーマンスにはアスリートのウエルネスを最優先に考えることは言うまでもないのですが、ウエルネスを諦めて目標達成に向けて頑張った先の代償は大きい」
「指導者やアスリートをサポートするご家族の皆さんにもAthlete Wellness について考えてもらいたい」
と思いました。
Hormone Healthの専門の勉強を始めて、3か月弱。
先週、腸内細菌とホルモンバランスについて学びました。
その時に、「オーバートレーニングやストレスが原因で腸内細菌のバランスが崩れ、それがホルモンバランスの崩れを起こし、結果、生理不順や無生理になったりする女性アスリートもいる。適切なリカバリーの一環として、腸内環境の改善に必要なアクションを積極的に取る必要がある。そのアクションには、睡眠・食事・ストレス管理等を含む様々方法がある」と講師は説明していました。
Athlete Wellness ®の啓蒙活動をしている時に、金メダルを取ったあるオリンピアンと話す機会があり、「生理痛やPMSで悩む女性アスリートは多く、生理を止める為にピルを勧めるコーチもいる」と話をしてくれて、
適切なリカバリーの必要性や体内炎症をコントロールする方法等についてお話をすると、そのオリンピアンは、「生理痛やPMS対策に薬に頼らない方法があれば興味はあるけど、スポンサーさんのサポートがあるから競技ができるし、チームと違う食事をすることもできないので悩ましい」と残念そうにしていました。
それぞれの事情があることは聞いていましたが、「本当なんだ!」と改めて思いました。
ホルモンのバランスって、非常にデリケートで、ホルモンバランスはよくオーケストラが奏でる音楽に例えられます。一つの音がずれると全ての音がずれたり、誰かがテンポを外すと、それに合わせてみんなそのテンポに合わせようとしたり。
ホルモンも同じです。
ひとつのホルモンが出過ぎたり・少なかったりすると、全てのホルモンのバランスが崩れます。そして、崩れたバランスを戻そうとして、あるホルモンが沢山でたりします。その状態が長く続くとそのホルモンは出にくくなるなど、更にバランスを崩します。その結果、様々な不調信号(例えば、頭痛、不眠、便秘、下痢、血糖が上がる、血圧が上がる等)を体は出します。生理不順・無生理も体からの信号です。
ホルモンのバランスを崩す原因は様々でその全てはまだ解明されていません。しかし、ストレス、環境、食品添加物や加工食品、白砂糖や人口甘味料等もホルモンバランスを崩す原因とわかってきています。また、アスリートの場合は、オーバートレーニング等適切なリカバリーがなしで運動を続けたりすると、腸内細菌のバランスが崩れるだけでなく、ホルモンバランスも崩します。
最高のパフォーマンスには、アスリートのウエルネスを最優先に考えることは言うまでもないのですが、ウエルネスを諦めて目標達成に向けて頑張った先の代償は大きいです。
この記事を読んで、もっと気軽に自分の体のことについて考え、ウエルネスを犠牲にしないで目標達成に向けて頑張ることの大切さを改めて考えさせられました。
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